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【主張】日米2プラス2 同盟の力で難局乗り切れ

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日米2プラス2 同盟の力で難局乗り切れ

主張更新

 深刻さを増す北朝鮮や中国の脅威から平和を守り抜くには、日米同盟の抑止力と対処力を強化することが欠かせない。

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 北朝鮮をめぐる情勢が緊迫化している今、日米両政府がその意志と方策を、一連の会談で示した意義は大きい。あとは実行に移すことだ。

 トランプ政権になって初めてとなる外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)がワシントンで開かれ、東京では自衛隊と米軍の制服組トップが会談した。

 「日本列島ごときは一瞬で焦土化できる」などと、核による攻撃まで公言する北朝鮮の暴走を、同盟の力で抑止せねばならない。

 2プラス2の共同発表は、2月の首脳会談に続き、「核の傘」の提供を含む米国の日本防衛への関与を確認した。

 マティス米国防長官は、日本にミサイルが撃たれれば「すぐに迎撃する」とも語った。

 日本は、安全保障関連法の下で自衛隊の役割拡大と増強を約束した。そこに集団的自衛権の行使が含まれるのは当然である。

 日米が守り合う態勢をとることが、北朝鮮に核・ミサイル戦力の放棄を迫る強い圧力となる。日本の拉致被害者や米国市民らの即時解放を迫ったことも重要だ。

 小野寺五典防衛相は、ミサイル防衛強化のため、陸上配備型「イージス・アショア」導入の方針を伝え、マティス氏は歓迎した。実際の配備は何年も先だが、準備を急いでもらいたい。

 その一方で、「敵基地攻撃能力」導入を日本側が表明しなかった点は物足りない。必要な措置について腰の引けた態度は、北朝鮮などから侮られる。

 防衛力には、脅威に応じて増強が迫られるという面がある。

 安倍晋三政権は防衛費増額や敵基地攻撃能力導入をためらってはなるまい。国民を守り切るために不可欠だからだ。

 日米が直面するのは北朝鮮だけではない。2プラス2で、東・南シナ海における中国の身勝手な行動に対抗していく姿勢を改めて打ち出したのは当然である。

 着任した米国のハガティ新駐日大使は安倍首相との会談で、日米同盟を「世界最高の同盟」と評した。問われるのは、名実共にその努力を続けることである。

 それが難局を乗り越え、平和と繁栄を保つ近道といえよう。