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【動き出した憲法改正(下)】民進党は共産票欲しさにまともに議論せず、野党を後押しする朝日社説の矛盾

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民進党は共産票欲しさにまともに議論せず、野党を後押しする朝日社説の矛盾

動き出した憲法改正(下)更新
憲法集会であいさつする共産党の志位和夫委員長=3日午後、東京都江東区(飯田英男撮影) 1/1枚

 11日に開催予定だった衆院憲法審査会は、またもや延期となった。自民党総裁である首相、安倍晋三の憲法9条改正などの提案に対し、民進党が「憲法審の議論に行政府の長が介入した」と反発したからだ。

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 憲法審は国会開会中、週1回3時間の議論を行うのが原則だ。しかし、今年1月20日召集の今通常国会では、衆院では3回の実質審議を行っただけで、参院は一度も開いていない。なぜ、こんな露骨な国会議員のサボタージュが横行しているのか-。

 民進党代表の蓮舫は今月9日の参院予算委員会で、責任を自民党に転嫁した。一昨年6月の参考人質疑で、自民党の推薦人が安全保障関連法案を「違憲」と指摘したことを挙げ、「そこから、自民党の都合で動かなくなったのだ」と安倍をなじった。

 とはいえ、その後の経緯をたどると、民進党が難癖をつけては審議開催に抵抗してきたのが実態だ。背景には、憲法の全条項厳守を綱領に掲げる共産党と民進党との選挙協力がある。

 民共など4野党は、昨年7月の参院選で史上初めて国政選挙での候補者調整に乗りだし、32の改選1人区に野党統一候補を擁立した。選挙公約には、こんな言葉が躍った。

 「安倍政権下での憲法改正阻止」

 民進党は綱領に「時代の変化に対応した未来志向の憲法を国民とともに構想する」とうたっている。また、旧民主党時代の平成17年には「憲法提言」をまとめ、「より厳格な『制約された自衛権』を明確にする」とも明記しているにもかかわらずだ。

 現幹事長の野田佳彦は、憲法審での積極的な議論を求める安倍に、「本気で議論する気があるなら、自民党の改憲草案の撤回を」と反論する。自民党が、憲法審の議論では党草案を前提としない方針を強調してきたことは無視している。

 次期衆院選でも民共共闘を進めることや、党内には改憲派からコテコテの護憲派まで混在することから、無理に意見集約すれば党分裂も招きかねないことが、改憲に後ろ向きな原因だ。

 自民党前幹事長、谷垣禎一は昨年7月に自転車事故を起こす直前まで、安倍に対し、憲法改正のあるべき姿をこう説いていた。

 「発議後の国民投票で過半数を得るために、野党第一党の賛成を得るべきだ。史上初の国民投票で失敗したら、憲法改正は半永久的に不可能になる」

 ところが、今の民進党は共産票欲しさが優先し、自民党とまともに議論する気はない。民進党幹部はこんな本音を漏らしている。