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東京都内で初の“北”ミサイル想定訓練 東京ドームシティの遊具も使い 住民「具体的な避難の指針示して」と苦言も

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北朝鮮ミサイル発射

東京都内で初の“北”ミサイル想定訓練 東京ドームシティの遊具も使い 住民「具体的な避難の指針示して」と苦言も

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弾道ミサイルを想定した住民避難訓練が東京ドームシティアトラクションズで行われ、訓練開始を待つ参加者=東京都文京区(春名中撮影) 1/4枚

 「ミサイル発射。ミサイル発射。ミサイルが発射されたものとみられます。建物の中、または地下に避難してください」。国と東京都などは22日午前、文京区の東京ドーム周辺にある地下鉄駅や遊園地などで、住民らによる避難訓練を実施した。北朝鮮からの弾道ミサイル発射に備えた訓練は各地で行われているが、都によると、都内でのミサイル飛来を想定した訓練は初めて。周辺住民ら約350人の参加者は、「いざとなると、どのような行動を取ればいいか分からない。訓練は、考える良い機会になった」と話していた。(社会部 大泉晋之助)

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■「X国から弾道ミサイルが…」 訓練参加者は整然と地下道へ

 訓練は後楽園駅や春日駅周辺、区の公共施設の文京シビックセンター、東京ドームに隣接する遊戯施設、東京ドームシティアトラクションズで行われた。同様の想定のもとで遊戯施設が現場になるのは初めてとみられる。

 いつもと変わらぬようにみえる現場周辺。臨場感を高めるため東京ドームシティアトラクションズは、開場前にも関わらず、参加者を乗せた複数の遊具が稼働している。

 午前10時3分ごろ。文京シビックセンター周辺に設置された防災行政無線などから「ミサイル発射」とJアラートの第一報が入る。今回の訓練は、「X国から弾道ミサイルが発射され、わが国に飛来する可能性があると判明」として行われた。都の担当者はX国の対象を北朝鮮とは公式に認めていないものの、小池百合子都知事は先日の会見で「北問題」と明言している。

 第一報を受けて、参加者は地下をめざし整然と動き始めた。文京シビックセンターや近くの公園にいる参加者は各地下鉄駅構内を目指す。東京ドームシティアトラクションズでは、稼働中の遊具が停止され、避難先となる地下道に向かっていた。

■「ミサイル通過!」 Jアラート発令 猶予はわずか5分

 避難が進む中、第一報から約5分経過した午前10時8分ごろ。「ミサイル通過。ミサイル通過。先ほどのミサイルは、関東地方から太平洋へ通過したものとみられます。不審な物を発見した場合には決して近寄らず、直ちに警察や消防などに連絡してください」。Jアラート第二報だ。このころには、ほぼ避難は完了しており、想定通り訓練は終了した。

写真ギャラリー

  • 弾道ミサイルを想定した住民避難訓練が東京ドームシティアトラクションズで行われ、ミサイル接近の放送で避難する参加者=東京都文京区(春名中撮影)
  • 弾道ミサイルを想定した住民避難訓練が東京ドームシティアトラクションズで行われ、ミサイル接近の放送で避難する参加者=12日午前、東京都文京区 (春名中撮影)
  • 弾道ミサイルが飛来したとの想定で行われた訓練で、非難する利用客ら=22日午前、東京都文京区の東京ドームシティ