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【日本再発見 たびを楽しむ】和田勇氏の偉業 顕彰活動広がる~東京に五輪を呼んだ男 ゆかりの地(和歌山県御坊市)

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和田勇氏の偉業 顕彰活動広がる~東京に五輪を呼んだ男 ゆかりの地(和歌山県御坊市)

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和田勇さん関する資料が展示されている「和田勇コーナー」=和歌山県御坊市 1/1枚

 本願寺日高別院の寺内町として発展し、歴史的まち並みを残す和歌山県御坊市が、2020年の東京五輪を前に注目を集めている。1964年、前回東京五輪開催の立役者として安倍晋三首相もたたえた日系実業家、フレッド和田勇氏(1907年9月~2001年2月)のゆかりの地なのだ。

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 和田氏は米ワシントン州出身の日系2世で4歳から5年間、御坊市の父の実家など和歌山県内で暮らした。58年に日系人で唯一、東京五輪準備委員会委員に選任され、自費で欧州や中南米各国を訪問して支持を取り付け、望み薄だった東京開催の実現に大きく貢献した。そんな和田氏の偉業を顕彰する動きが御坊市などで広がっている。

 御坊市から初の名誉市民の称号が和田氏に贈られ、小学生向け冊子の作成や感想文募集も実施。2016年には市内の御坊寺内町会館に「和田勇コーナー」を開設し、勲章や感謝状、関連記録など約100点を展示する。翌年には官民で和田勇顕彰会が発足し、東京五輪をテーマとする来年のNHK大河ドラマで和田氏を取り上げるようアピール活動を始めている。同会の岡本恒男事務局長は「和田さんの偉業は日系移民の苦労と母国愛、そして幼い頃に暮らした御坊への郷土愛が原動力だったと思う」と話す。御坊市を訪れた際、和田氏の功績を〝肌〟で感じてみては。

 ▽2月24日には和歌山県などが東京都千代田区の明治大学駿河台キャンパス・アカデミーホールで「和田勇シンポジウム」を開催。受講料無料。申し込みは、同大リバティアカデミー事務局(電)03・3296・4423(日曜祝日を除く)。

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