産経ニュース for mobile

【編集者のおすすめ】伊藤博文暗殺 黒幕はドイツだった!?『激動の日本近現代史 1852-1941』

記事詳細

伊藤博文暗殺 黒幕はドイツだった!?『激動の日本近現代史 1852-1941』

編集者のおすすめ更新
『激動の日本近現代史 1852-1941』 1/1枚

 博覧強記で世界各地を取材する宮崎正弘さんと、欧米では悪罵(あくば)される「歴史修正主義者(リビジョニスト)」であることを公言し、「歴史修正主義」の翻訳ならびに、まるっきり新しい日米近現代史を描く渡辺惣樹さんの初対談。

<< 下に続く >>

 リンカーン暗殺は「通貨発行権」よりも「高関税政策」が英国の逆鱗(げきりん)に触れた(第二章)や、伊藤博文暗殺の黒幕はロシアではなくドイツ(第四章)-など目を開かれるトピックが満載です。

 また、日本史ではスルーされている人物や事件にも多くスポットをあてています。

 本書の大きな売りの一つは「1852-1941」。ペリー来航前夜から日米開戦までですが、これまで渡辺さんが出された著作の中では最長のスパンで、あたかも「渡辺史学のダイジェスト版」といった趣があります。

 宮崎さんでなければ、ここまで俯瞰(ふかん)することは不可能だったでしょう。

 最終章では「若い人たちに伝えたいこと」として小国、弱者の悪を見つめることを説き、民主主義の脆弱(ぜいじゃく)さへの警鐘を鳴らしています。今の北朝鮮や中国問題の本質をとらえるうえでも、欠かせない視点です。

 本書のカバーには、英文タイトル「THE INSPIRING HISTORY OF JAPAN FOR THE NEW GENERATION‥1852-1941」がついています。渡辺さんによるもので、「FOR THE NEW GENERATION」というところに、本書を手にする読者への思いが込められているのです。(宮崎正弘、渡辺惣樹著/ビジネス社・1800円+税)(ビジネス社編集部 佐藤春生)