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【書評】妻を失って1年 冒険に出た老職人の結末は…『アーサー・ペッパーの八つの不思議をめぐる旅』

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妻を失って1年 冒険に出た老職人の結末は…『アーサー・ペッパーの八つの不思議をめぐる旅』

書評更新
『アーサー・ペッパーの八つの不思議をめぐる旅』(集英社文庫) 1/1枚

 妻を失って1年、70歳を前にした元カギ職人アーサーは張り合いのない生活を送っていた。ある日、遺品のブーツの中に象や虎、指輪など8つの美しいチャーム(飾り)がついたブレスレットを発見する。

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 何か意味があるはず。意を決し引きこもりがちの自宅を飛びだして始めた妻の秘密を探る旅は、危険の連続。疎遠だった2人の子供にも心配される冒険の結末は…。

 家族構成は永遠に同じではない-という世界共通の真理が、随所にちりばめられる。そのためか、長編デビュー作ながら独仏伊など20カ国での翻訳出版が決まっている。(フィードラ・パトリック著、杉田七重訳/集英社文庫・960円+税)