産経ニュース for mobile

【書評】『武士道』の著者育んだ開拓者精神 『新渡戸三代』小久保純一著

記事詳細

『武士道』の著者育んだ開拓者精神 『新渡戸三代』小久保純一著

書評更新
『新渡戸三代』小久保純一著  1/1枚

 日本人の精神を知る手がかりとして世界的なベストセラーとなった『武士道』を著し、国際連盟事務次長として世界の懸け橋となった新渡戸稲造。スケールの大きな人間性の源は、稲造の祖父・伝(つとう)と父・十次郎から受け継いだ開拓者精神にあることが、三代それぞれの人生描写から明らかにされる。

<< 下に続く >>

 不毛の広大な原野・三本木原(青森県十和田市)を米どころに変えようと、盛岡藩士の伝は当時の平均寿命を超える60代で開拓に挑んだ。十次郎はそれを助け、水路建設からまちづくりへと総合開発の域に高めた。無私の生き方の美しさを改めて教えてくれる。(文芸社・600円+税)