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【女の視線】妊活・妊婦に必須の「葉酸」 食事やサプリで毎日適量摂取が必要

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妊活・妊婦に必須の「葉酸」 食事やサプリで毎日適量摂取が必要

女の視線更新
永谷園の葉酸入りスープ 1/2枚

 妊娠を計画している女性や妊娠初期の女性に欠かせない栄養素「葉酸」。ビタミンBの一種で、ホウレンソウなど緑黄色野菜やレバー、大豆に多く含まれるが、通常の食品だけでは十分な摂取が難しい。サプリメント(栄養補助食品)や葉酸を添加した食品なども利用して積極的に取るようにしよう。(平沢裕子)

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 ◆障害発症リスク低減

 葉酸は「造血のビタミン」ともいわれ、主に赤血球をつくる働きがあるほか、胎児の中枢神経系など新しく細胞をつくるときに必要な栄養素としても知られる。

 世界的な多くの研究の結果、適切な量の葉酸摂取で無脳症や二分脊椎など胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減できることが分かっている。このため、厚生労働省は平成12年、妊娠を計画中の女性に、葉酸を食事で摂取するのに加え、1日0・4ミリグラムをサプリなども利用して取るよう呼び掛けた。

 ただ、厚労省の研究事業でまとめられた24年度の報告書によると、初産の女性の約半数がこの勧告を知らず、妊娠前から葉酸サプリを摂取していた人は18・6%だけ。妊娠を計画中でも葉酸を十分摂取できていない女性がいる可能性が高いとみられる。

 ◆年内にトクホも

 そんな中、特定保健用食品(トクホ)の葉酸サプリが年内にも登場しそうだ。トクホは、安全性や有効性の審査を受け、健康への効果の表示が認められた食品。葉酸は「二分脊椎などの神経管閉鎖障害を持つ子どもが生まれるリスクを低減するかもしれません」といった疾病リスク(病気となるリスク)の低減表示ができることが17年に制度化されていたが、承認された商品はこれまでなかった。

 トクホとして認められそうなのは、杏林製薬(東京都千代田区)の「ピュアカム葉酸」と「同MV(マルチビタミン)」。どちらも錠剤で、ピュアカム葉酸は1粒、同MVは2粒に0・4ミリグラムの葉酸が含まれる。ピュアカム葉酸は14年から「葉酸」の商品名でネット販売しているもので、同社は2製品を19年にトクホ申請した。コーポレートコミュニケーション部は「トクホが取得できれば、葉酸の必要性を広く女性に知らせることができ、かつ安心して利用してもらうきっかけにもなる」と説明する。

 また、永谷園(港区)は2月、働く女性がターゲットの「『冷え知らず』さんの生姜スープ」に、葉酸を添加した3種類のスティックスープを新発売。1杯分に1日推奨量(0・24ミリグラム)の33%に当たる0・08ミリグラムの葉酸が含まれる。広報担当者は「葉酸や鉄分など女性にしっかり取ってほしい栄養素を加えた」と話す。

 ◆食品やメニュー開発

 埼玉県坂戸市は18年度に女子栄養大(同市)と共同で「葉酸プロジェクト」を立ち上げ、脳梗塞の予防などのために1日0・4ミリグラムの葉酸摂取を市民に呼び掛けてきた。

 これまでに、企業と協力して葉酸添加のパンやドレッシングなど食品の開発や、葉酸を多く摂取できるメニューや食品を提供する店を「応援店」として認定してきた。

 また、葉酸を多く含むレシピをまとめた「葉酸Rich レシピ集」を27年に作成、市のウェブサイトで公表している。

 管理栄養士で、市民健康センター健康推進担当の片野恵理さんは「葉酸は体内の蓄積性が低いので、毎日適量を取ることが大切。緑黄色野菜に多く含まれているので、毎日1~2品を意識して食べるといい」と話している。

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