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【水素水】「有効性に信頼できる十分なデータが見当たらない」 国立健康・栄養研究所が見解

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「有効性に信頼できる十分なデータが見当たらない」 国立健康・栄養研究所が見解

水素水更新

 国立健康・栄養研究所が、サイト内の「健康食品」の素材情報データベースに「水素水」を新たに付け加え、人への有効性について「信頼できるデータがない」と記述していることが分かった。同研究所は、栄養と健康についての調査研究を行う国立研究開発法人。水素水をめぐっては、5月に産経ニュースが記事を配信するなど各メディアで水素水が「効くのか、効かないのか」の論争が繰り広げられている。

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 これまで水素水には決まった定義がなかったが、データベースでは水素水を「水素分子(水素ガス)の濃度を高めた水」と定義。水素水の調整法として、(1)加圧下で水素ガスを水に充填(2)水の化学反応で水素分子を発生(3)電気分解で陰極側に発生した水素分子が豊富な水を利用-の3つを挙げた。このうち(3)の電気分解によって調整された水について、「還元水素水、アルカリイオン水、電解水素水などと呼称されることがある」と指摘している。

 産経ニュースの記事は、健康ブームで話題の水素水には(3)の方法で作られているものが多いとし、「以前は『アルカリイオン水』と呼ばれることが多かったが、今は『水素水』といわれている」ことを報じたものだ。水素水にはまた、活性水素水や電解還元水と呼ばれるものがあることも指摘した。

 この産経ニュースの記事に対して、日本医科大学の太田成男教授から「水素水と活性水素水(電解還元水)は、全く別物であるにもかかわらず、混同している」とする反論文が寄せられていた。

 また、健康食品として市販される水素水にがん予防やダイエット効果などを期待する人もいるが、データベースの総合評価では、「ヒトに対する有効性については信頼できる十分なデータが見当たらない」とし、現時点での有効性を否定した。

 さらに、「水素分子(水素ガス)は腸内細菌によって体内でも産生されており、その産生量は食物繊維などの摂取によって高まるとの報告もある」などの記述もある。