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劇団「アマヤドリ」15周年ファイナル「銀髪」 作・演出の広田淳一「劇団に挑む力ついてきた」

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劇団「アマヤドリ」15周年ファイナル「銀髪」 作・演出の広田淳一「劇団に挑む力ついてきた」

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 劇団「アマヤドリ」が15周年企画のファイナルとして、26日から「銀髪」を上演する。同作品の作・演出で、劇団を主宰する広田淳一(38)は「劇団にこの芝居に挑む力が備わってきた」と説明。手応えを持って劇団の代表作を上演する。

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 「劇団を続けるのにある種の危機感があった中、もう一つ前に進もう、という思いがありましたね」

 平成16年の初演を広田はこう振り返る。19年の再演時は「力のある俳優が集まり、俳優の面白さで引っ張ることができ、それにも手応えを感じた」という。

 それから9年。その間、劇団員を増やし、「劇団員が客演の出演者にも負けないような力をつけてきた」と感じた。劇団員からこの演目をやりたいとの声が上がったことも広田の背中を押し、久しぶりの再演に踏み切った。会場は東京・下北沢の本多劇場。同劇団の会場としては最大クラスで、「会場に見合う節目となる作品」ともいえる。

 アマヤドリ自体は改称前の「ひょっとこ乱舞」時代から、ある程度の浮沈を繰り返してきた。大きな転換点は自前のスタジオを持った25年。そこでスタジオ公演や新人公演などを行ってきたことが劇団員の地力アップにつながってきた。

 広田自身は「立ち返って物を考えること」が好きだという。その意味で、「芸術とは」「演劇とは」「良いセリフとは」と、「何度でも立ち返って考えられる」という演劇を常に頭の中に置いて走ってきた。

 「15周年の締めくくりでもあり、今のアマヤドリにできることをすべて乗っけられる。その総決算を見ていただければ」と、静かに自信を込めた。31日まで。同劇団(電)090・2936・2116。(兼松康)

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