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【芸能プレミアム】フォロワー数35万突破…声優・上坂すみれが横山光輝「三国志」にハマったワケは

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フォロワー数35万突破…声優・上坂すみれが横山光輝「三国志」にハマったワケは

芸能プレミアム更新

 ツイッターのフォロワー数が35万人を突破し、注目を集める若手声優の上坂すみれ(24)。上智大外国語学部ロシア語学科卒で、ロシア通としても知られる上坂は1月、セカンドアルバム「20世紀の逆襲」(キングレコード)をリリースした。そんな彼女は最近、なぜか「三国志」の世界に魅了されているという。

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 「これまで何度も途中で挫折して、私には合わないのだろうな、と思っていたんです。でも、昨年5月ごろ、急にブームが来て…。横山光輝先生の漫画を皮切りに、決戦地図やゲーム、吉川英治先生の小説も買いました」

 上坂は大学在学中の平成24年、本格的に声優としてデビュー。アニメ「パパのいうことを聞きなさい!」や「ガールズ&パンツァー」などに出演する一方、旧ソ連、ロシアの文化やミリタリーだけでなく、漫画やアニメ、映画、音楽といったポップカルチャーへの造詣も深いことで知られる。苦手意識を持っていたという「三国志」の何が、彼女をのめり込ませたのだろうか。

 「特に『横山三国志』は、壮大なスケールなのに、割と淡々とお話が進むんです。それが一層、歴史の悲哀を描き出している。それに時折、シュールなコマもあって、壮大で感動的な物語なのに、ナナメから読む面白さもある。(無料通信アプリ)『LINE』の『三国志スタンプ』も2種類、買って…。本当、飽きないですね」

 横山三国志の登場人物の中で、上坂のお気に入りは「魯粛」。呉の孫権らに仕え、赤壁の戦いでは孫権の重臣、周瑜とともに開戦を主張した人物だが、横山三国志では周瑜や諸葛亮から翻弄される場面が目立つ。

 「(作中では)周瑜のダメな付き人みたいに描かれていて、すごい印象に残りました。でも、『横山三国志』の魯粛は異端な描かれ方をしていると、後から知ったんです。確かに、冷静に考えたら絶対有能だったはずなんですよね」

 そう熱く語る上坂は、幼少期から古い作品にのめり込むタイプだったという。「本でも音楽でも“終わってしまったもの”を買う傾向がある」と明かし、「メーントピックとは関係のない安心感みたいなものに、よりどころを感じてきたのかも」と語る。

 そんな上坂の嗜好に寄り添うように、2年ぶりとなる今回のアルバムには、大槻ケンヂ、和嶋慎治(人間椅子)、サエキけんぞう、谷山浩子らが楽曲を提供。ジャケットを「超時空要塞マクロス」で知られるイラストレーターの美樹本晴彦や、レトロなタッチで知られる漫画家の丸尾末広らが描き下ろした。「皆さん、私が小さい頃から憧れていた存在。プレゼントのように受け取っています」と恐縮している。

 一方、アルバムタイトルの「20世紀」という言葉は自身のアイデア。ここにも“終わってしまったもの”への愛が込められているように感じられる。

 「タイトルはメッセージが強そうな語感ですが、私はいつも、見かけ倒しの面白さを探しているんです。一見、物々しいけれども、いざ中に入ってみると、緩かったり、適当だったりするのが面白い。このアルバムも、娯楽として、楽しく聴いていただければ」

 そう語りつつ、続けた言葉には自身のこだわりが強くにじんでいた。

 「このアルバムも、今の市場経済にアピールしていただいているのですが、私自身は、10年後くらいに、中古CD屋さんでひっそりと売られていて、『あ、上坂さんって、こういうことしてたんだ』と思ってもらえたらうれしいですね」

(三品貴志)

 〈うえさか・すみれ〉平成3年、神奈川県出身。上智大卒。声優、歌手として幅広く活躍している。2月11、12日には、中野サンプラザ(東京・中野)でライブイベント「超中野大陸の逆襲」が開催。1月9日からチケットを販売する。