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【マイナス金利導入】「なぜ導入?」「副作用は?」 住宅ローン金利は下がる可能性

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「なぜ導入?」「副作用は?」 住宅ローン金利は下がる可能性

マイナス金利導入更新

 日銀が導入する「マイナス金利」のポイントをQ&A方式でまとめた。

<< 下に続く >>

 Q マイナス金利とは

 A 日銀は「銀行の銀行」として、普通の銀行から預金を受け入れたり、お金を貸したりする。日銀は銀行からの預金にこれまで年率0.1%の利息を付けていたが、新たな預金には逆に0.1%の手数料を課す。銀行には金利がマイナスになるのと同じなので「マイナス金利」と呼ぶ。

 銀行に貸し出し促す

 

 Q なぜ導入するのか

 A 例えば、銀行が日銀に1億円を預けると、1年間で10万円の手数料が取られ損をするので、これからは日銀には預けず、企業への貸し出しや有価証券の購入に振り向けるようになる。日銀は平成25年4月以降、巨額の国債を買い入れ、銀行にお金を供給してきたが、銀行は受け取ったお金の大半を日銀に預け、貸し出しなどにそれほど回していなかった。この状況を打開し、景気刺激につなげようとしている。

 Q 私たちの生活にどういう影響があるか

 A 銀行に預ける預金金利がマイナスになるわけではない。銀行間の競争があり、預金離れを防ぐためにも簡単にはマイナスにできないからだ。一方、日本国債を買う動きが強まり長期金利の低下が進めば、それを指標とする住宅ローン金利も下がり、住宅購入の際にもっとお金を借りやすくなるかもしれない。

景気下押し要因にも

 

 Q 副作用の懸念は

 A マイナス金利は銀行のコストになるため、銀行が企業や家計への貸出金利を引き上げて転嫁する懸念がある。金利の上昇は景気の下押し要因であり、日銀の意図と逆の効果を持つ恐れもある。

 Q 欧州中央銀行(ECB)でもマイナス金利を適用しているが効果は

 A 景気刺激に目立った効果があったようには確認されていないが、ユーロ安への誘導には一定の効果があったとされる。グローバルにビジネスする銀行などにとって、自国通貨で資金を運用して手数料をとられるくらいならほかの通貨で運用しようとするからだ。日本でも円安が進む効果が見込まれる。