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【葛城奈海の直球&曲球】「首相が特殊作戦群を視察」に快哉 拉致問題の解決には自衛隊導入が不可欠だからだ

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「首相が特殊作戦群を視察」に快哉 拉致問題の解決には自衛隊導入が不可欠だからだ

葛城奈海の直球&曲球更新

 1月19日付本紙東京版で「日豪、防衛協定で協議 両首脳『極秘』特殊作戦群を視察」との見出しに触れ、私はひとり快哉(かいさい)を叫んだ。これまで「自衛隊による拉致被害者救出」を訴えてきたが、仮にそれが実現するとしたら、任にあたるであろう特殊作戦群の存在と実力を最高指揮官である首相が知らずして、命令を下せるはずがない。そう思い、かねて切望していた首相による同群視察が実現したのだ。

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 このように考えるようになったきっかけは、特殊作戦群初代群長を務めた荒谷卓氏から、ある国では特殊部隊の訓練を首相自ら人質役になり体感すると聞いたことによる。多少の負傷も厭(いと)わず首相が直接、部隊の実力と隊員たちの士気に触れることで、命がけの任務を付与する側と、される側の信頼関係も醸成される。この日の動静によれば、豪首相を見送った後、安倍晋三首相は再び同群の訓練を視察している。熱心に部隊を知ろうとした証左であろう。

 拉致問題を「最優先課題。全力で取り組む」というのであれば、自衛隊の活用を選択肢に入れるべきだ。横田めぐみさんの拉致から昨年で40年。被害者家族の訃報も相次いでいる。これ以上、どう待てというのだ。法の制約があるというならば、国民を守れない法など変えるべきであろう。超法規的措置という手段もある。情報がないのに無理だという人もいるが、明確な目的があればこそ、人も国も真剣に情報を集めるものだ。国は、日本海側に相次ぐ漂着船の乗員や、日本に200~250人はいるといわれる脱北者から真摯(しんし)に情報を収集しているか。していないとすれば、それこそ「本気ではない」証しではないか。

 予備役ブルーリボンの会(荒木和博代表)では、「拉致被害者救出への自衛隊の活用を求める」元自衛隊員らの署名を集めることを決めた。情報収集から保護、輸送まで自衛隊のできることはさまざまある。そもそも何のために存在する自衛隊か。「わが国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、わが国を防衛する」原点に立ち返り、関係者自ら国を動かす原動力となることを切に願う。