産経ニュース for mobile

【産経抄】「よくぞ、元号について結論を出しておいていただいた」元内閣官房副長官の石原信雄氏はこう振り返っている 1月12日

記事詳細

「よくぞ、元号について結論を出しておいていただいた」元内閣官房副長官の石原信雄氏はこう振り返っている 1月12日

産経抄更新

 元内閣官房副長官の石原信雄氏は、「平成」の元号選定に立ち会っている。「『よくぞ、元号について結論を出しておいていただいた』と思いました」。雑誌「正論」昨年10月号のインタビュー記事で振り返っている。

<< 下に続く >>

 ▼元号法について最初に問題提起をしたのは、福田赳夫元首相だった。当時昭和天皇はお元気で、元号について議論する状況ではない。しかし福田氏は、法的根拠がないことを気にかけていた。元号法は、次の大平正芳内閣の下で昭和54年に成立する。もし福田氏の深慮がなければ、大変なことになっていた、と石原氏はいう。昭和天皇から今上天皇への皇位継承に際して、元号の是非について論争が起こりかねなかった。

 ▼最近では、さすがに元号を廃止せよ、と主張する人は少なくなった。とはいえ手元の新聞各紙は、どれも西暦優先の表記となっている。産経新聞は国内記事について、原則として元号使用を続けている。手前味噌(みそ)ながら、10日付1面トップ記事は、そんな小紙らしいスクープだった。

 ▼平成31(2019)年の元日から、皇太子さまの天皇即位に伴い新元号とする。天皇陛下が在位30年を節目として譲位を希望されていることを受け、政府が検討に入ったと伝えていた。折しも小紙は、「平成30年史」の連載を始めたばかりだ。

 ▼一方、作家の堺屋太一氏はすでに20年前、近未来の日本を見すえた小説『平成三十年』を世に出していた。来年には、堺屋氏が名付けた「団塊の世代」が60代後半の高齢者となる。

 ▼良くも悪くも戦後の日本をリードした世代が元気を取り戻し、若い世代が新たな文化を創造できなければ、日本は本当の危機を迎える。巻き返しを図る意味でも、元号という区切りを大切にしたい。

プッシュ通知