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【62歳つなぎ融資の女王】「つなぎ融資の女王」、カジノ船への出資も持ちかけか 「1億円あずければ2250万円配当」

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「つなぎ融資の女王」、カジノ船への出資も持ちかけか 「1億円あずければ2250万円配当」

62歳つなぎ融資の女王更新
捜査員に連れられ羽田空港に到着した山辺節子容疑者=19日午前5時41分、東京・羽田空港(一部画像処理しています。桐原正道撮影) 1/1枚

 有名企業へのつなぎ融資名目などで違法に資金を集めたとして、熊本県警が出資法(預かり金の禁止)違反容疑で逮捕した山辺節子容疑者(62)。県警は今後、詐欺容疑も視野に事件の全容解明を進める。山辺容疑者をめぐっては「カジノ船」への出資を募る新たなもうけ話の疑惑も浮上している。(夕刊フジ)

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 逮捕容疑は、元本保証と25%の配当金を約束し、2014年11月~15年9月、東京の会社役員の男性(55)から計2500万円を、他の男女と共謀して名古屋市の会社役員の男性(52)から計4300万円を預かった疑い。

 調べに対し、山辺容疑者は「間違いない」と容疑を認めているという。県警は20日に同容疑者を送検。勧誘に関して共謀した男女も書類送検する。男女自身も出資したことがあり、県警はさらに複数人が紹介者として関与していたとみている。

 県警によると、「東芝など大手企業が資金繰りに困った際につなぎの融資として出資する」との誘い文句を使っていたといい、同様の手口で、北海道から宮崎県までの少なくとも70人から計7億円を集めていたとみて、慎重に裏付けを進める。被害総額は数十億円規模との見方もある。

 「つなぎ融資の女王」と異名を取る山辺容疑者だが、別の儲け話も持ちかけていた。

 ある男性は13年の夏頃に仲介者を通じて山辺容疑者を知り、いわれるままに4000万円を出資したが、返ってこない事態になった。同じように被害を受けた人々を残し、15年9月に山辺容疑者は突然失踪する。被害者らは1カ月後に羽田空港で山辺容疑者を確保、問いただした。

 関係者によると「山辺容疑者は被害者たちに詰め寄られると、その場では『ごめんなさい』などとしおらしくしていた。だが、その後も懲りることはなく1カ月後には『カジノ船』によるもうけ話を持ちかけてきた」という。

 「山辺容疑者はパンフレットまで持ち出して、カジノ船への出資話をもっともらしく説明していた。本人はカジノ法案が話題になっているタイミングをみて思いついたのかもしれない。1億円をあずければ2250万円の配当を得られるということだった」(関係者)

 さすがに、すでに多額のお金が回収不能になっている被害者は信じなかったが、関係者は「新たに誘われた人のなかには、話に乗ってしまったケースもあったかもしれない」とみる。

 タイでは「38歳」を自称していた山辺容疑者だが、捜査当局、そして被害者には今度こそ、正しい説明が求められている。