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【三菱自不正】「自浄作用働かず」 三菱自動車、繰り返される不正

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「自浄作用働かず」 三菱自動車、繰り返される不正

三菱自不正更新

 「本当に間違ったことであり、大変申し訳ない」。燃費試験の不正行為について記者会見した三菱自動車の相川哲郎社長は20日、深々と頭を下げ、経緯を説明した。クレーム隠しなど不正を繰り返す三菱自動車。今回の問題発覚のきっかけは外部の指摘であり、会見に同席した同社幹部は「自浄作用が働いていない」と認めざるを得なかった。

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 「当社が国土交通省へ提出した燃費試験データについて、燃費を実際よりも良く見せるため、不正な操作が行われていたことが判明しました」。午後5時すぎ、国交省で開かれた緊急の記者会見。相川社長は手元に置いた紙を硬い表情で読み上げた。

 「お客さまをはじめ皆さまに深くおわび申し上げます」。同席した中尾龍吾副社長、横幕康次開発本部長とともに立ち上がって腰を折り、テーブルのマイクすれすれまで頭を下げた。

 不正が確認されたのは平成25年6月から三菱自が生産していた「eKワゴン」など計4車種。横幕開発本部長は「当時の性能実験部の部長が『私が指示をした』と言っている」と明かした。報道陣から組織的な不正の有無や、元部長の具体的な指示内容などを問う質問が相次いだが、横幕本部長は「確認中」などとし明確な回答はしなかった。

 三菱自をめぐっては平成12、16年と相次いでリコール(無料の回収、修理)隠しが発覚。横浜市の母子死傷事故では警察の捜査が進む中でリコールを届け出ていた。

 再出発を誓って社内横断の品質担当の部署の設置や内部通報制度の整備など、品質問題に力を入れてきた。しかし今回の不正が発覚したきっかけは、軽自動車の次期車を共同開発する日産自動車からの指摘だった。

 「体質が変わっていないのではないか」。こう質問された相川社長は「そういう見方を重々承知している。石垣を積むように改善してきたが、全社員にコンプライアンス意識を徹底することの難しさを感じている。非常に無念」と語り、中尾副社長も「自浄作用が働いていない」と述べた。