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【認知症事故訴訟】長男「肩の荷が下りた」、遺族弁護団「画期的な判決」

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長男「肩の荷が下りた」、遺族弁護団「画期的な判決」

認知症事故訴訟更新

 「これで肩の荷が下りてほっとした思いだ」。最高裁判決を受け、死亡した男性の長男(65)は代理人弁護士を通じ、こうコメントを発表し、長男ら遺族側の代理人弁護士も会見で、「画期的な判決だ」と評価した。

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 認知症の父親を事故で失ってから約8年。長男は「いろいろなことがあった」と振り返り、最高裁判決に「大変温かい判断をいただいた。良い結果に父も喜んでいると思う」とコメントで感謝を込めた。

 鉄道事故に伴う振り替え輸送費や払い戻し費用などが数百万円に及ぶことは珍しくない。大きすぎる責任と隣り合わせでは、在宅介護が立ちゆかなくなる恐れもあった。

 それだけに、遺族側代理人の浅岡輝彦弁護士は「介護関係者も相当危機感をもって判決を迎えていたのではないか。人ごとではないと思っていた方々にとって本当に救いになった」と強調。「従来は家族だから、配偶者だから、成年後見人だから、というだけで責任が認められてきたが、これからは安直にはいかなくなるだろう」と語った。

 その上で、「この判決で認知症問題は解決するわけではなく、国はこれから政策としてどうしていくのか。まだ課題を残っている」と指摘した。