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超音波でイノシシ撃退せよ 県立大、尾道の市街地で検証

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超音波でイノシシ撃退せよ 県立大、尾道の市街地で検証

 イノシシなど有害鳥獣の侵入を超音波で防ぐ“撃退装置”を、市街地の近くでも有効に使えるよう最適化する「イノシシ等有害鳥獣を近づけさせないプロジェクト」を、県立広島大が尾道市で、市や地域住民と連携して始めた。

 電気柵に比べて維持管理が簡易で安全性も高いこの装置は、県立広島大が開発し、すでに山間部では効果を確認している。プロジェクトでは、市街地で使うための機能の改良や設置ノウハウを獲得することを目指す。市街地での設置に適した改良型や運用方法を得ることで、通学路などの安全確保が期待できるとしている。

 装置は、対象エリアに侵入した動物をセンサーで感知すると動物が嫌う超音波を発信する仕組み。県立広島大大学院資源循環プロジェクト研究センター長の三苫(みとま)好治教授の研究室が開発し、特許を取得している。効果があることは、県立広島大庄原キャンパスや北広島町などでの検証で確認されている。

 今回のプロジェクトは、県立広島大が地域への貢献を目指して続けている「重点研究・地域課題解決研究」に尾道市が応募し、今年度の研究課題の一つとして採用された。

 イノシシの出没が多いスクールゾーンである同市潮見町で、住宅街への侵入口3カ所に装置を設置。侵入しようとしたイノシシがどう反応するかなどを赤外線カメラで記録し、より有効な機能や設置方法を研究する。