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防災の日に取り組み新た 女川の商業施設、レシート裏で情報発信 町の魅力も

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防災の日に取り組み新た 女川の商業施設、レシート裏で情報発信 町の魅力も

 東日本大震災で大きな被害を受けた女川町の商業施設などで、防災の日の1日からレシートの裏側に町の魅力と防災情報を記載し発信する取り組みが始まる。30日まで。企画した広告会社「ステッチ」(東京)の三冨敬太さん(33)は「防災に対して関心を持つきっかけになれば」と意気込んでいる。(塔野岡剛)

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 今回の取り組みはインターネット上で広く資金を募る「クラウドファンディング」などで事業費を集め実現。レシートは飲食店などが立ち並ぶ同町の商業施設「シーパルピア女川」の店舗を中心とした約35店で買い物をすると入手できる。

 レシートは大きく分けて女川町の魅力を発信するものと津波に襲われた同町だからこそ発信できる防災情報の2種類。それぞれイラストとエピソードが記載されている。同社が地域や同町役場防災課の担当者などと話し合いを重ね、掲載内容を決めたという。

 たとえば、シーパルピアを紹介するもの。女川駅から海へ伸びるレンガの一本道の先の水平線上に、初日の出が昇るように設計され、施設完成後初めて迎えた元旦には「感動的な初日の出の光に照らされ、みんなが涙を流し握手をした」というエピソードを載せた。

 巨大な津波から人が高台へ避難する様子を描いた「大津波警報」のものは「ここなら安全だとは思わず、より高い場所を目指して避難しましょう」と防災を呼びかけている。

 どの種類のレシートかは買い物をして受け取るまで分からない。「買い物を楽しむこともできるのではないか」と三冨さん。

 印字されている「QRコード」をスマートフォンで読み取ると同社のホームページ上で全種類のレシートを見ることができる。

 三冨さんは「防災に疎い人たちへのアプローチを考えてきた。小さい防災が大きな防災へと積み重なっていくと思う。このプロジェクトを機に防災に関心を持ってほしい」と語っている。