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玉鋼に新たな可能性 奥出雲たたらブランドに刃物や装飾品など13点 審査会が認証

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玉鋼に新たな可能性 奥出雲たたらブランドに刃物や装飾品など13点 審査会が認証

 「玉鋼(たまはがね)」を主な材料とした製品に島根県奥出雲町が“お墨付き”を与える「奥出雲たたらブランド」の審査会が30日、同町役場仁多庁舎で開かれ、第1陣として刃物や装飾品など13点が認証を受けた。

 奥出雲町では、日本古来の技術で製鉄を営む「日刀保たたら」が操業し、日本刀の材料となる玉鋼を刀匠らに供給している。これを「地域ブランド」として生かそうと、同町などが奥出雲たたらブランドの認証制度を創設。玉鋼を使った新たな製品・商品(刀剣類を除く)をブランド認証することで、刀匠の生業維持や玉鋼の新たな価値の創出、地域経済の活性化などを狙いにしている。

 初の認証を目指して今年5~8月、作品を公募。全国各地から計13点の応募があり、この日開かれた審査会で審査員が応募作品を吟味した。

 たたらブランドは「奥出雲やたたら製鉄の背景にある神話の世界観継承」「伝統の技や高い精神性、美しさ」「玉鋼の名に恥じない最高水準の品質と価値」などをコンセプトに設定。審査の結果、13点すべてが認証されることになった。玉鋼を使った和包丁を出品した同町の鍛冶職人、楠亀代徳さん(48)は「切れ味は抜群。たたら製鉄の文化をみなさんに知ってもらえるような商品になれば」と話していた。

 同町では今後、「奥出雲たたらと刀剣館」で認証製品の展示・販売などを行うほか、ウェブサイトやパンフレットなどでPRを進めていく。