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変わる京都駅周辺 東側用地に大型ホテルや大学 若者集め盛り上げへ

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変わる京都駅周辺 東側用地に大型ホテルや大学 若者集め盛り上げへ

 京都駅(京都市下京区)に近い一等地にもかかわらず数十年にわたり開発されず、塩漬けにされてきた同駅北東部~東部地域が変わりつつある。大型ホテルの建設や大学の移転が決まるなど、若者や観光客が集まると期待されている。

 JR京都駅から北東へ数百メートルにある京都市下京区の土地。広大な時間貸し駐車場となっていたが、この一部で大型ビジネスホテルの建設が進んでいる。

 この一帯は昭和60年代、経営破綻した消費者金融大手、旧武富士が土地取得に乗り出したが、バブル崩壊の影響で開発が頓挫。その後、登記上の所有者は何回も代わったが、塩漬け状態は変わらなかった。

 しかし、昨年8月に約2400平方メートルを外資系金融機関が取得。これを機に大型ホテルの建設計画が昨秋決まった。計画では、地上9階、地下1階で客室は約500室、延べ床面積は約1万7千平方メートル。宴会場などは設けず宿泊を主体とする予定で、国内外でホテル事業を展開する共立メンテナンス(東京)が運営を請け負う。建設は戸田建設(東京)が行い、開業は平成32(2020)年の見込みだ。

 背景には京都で訪日外国人が急増しており、ホテルとして高い稼働率が見込めるとの判断がある。京都駅周辺の不動産業者は「京都駅周辺でホテル建設が活発になってきている。長く塩漬け状態だった今回の土地にもその影響が及んだようだ」と話す。

 再開発が動き出しているのは京都駅北東部に限った話ではない。同駅東側の崇仁(すうじん)地区(同区)でも、屋台風の店舗を並べて地域の活性化につなげる「崇仁新町」が今年2月にオープン。周辺では近年、地域から若者が離れており、京都市が地域住民らと連携して活性化への取り組みを進めていた。

 崇仁新町の敷地は、京都市立芸術大学(同市西京区)が移転してくるための用地の一部で、芸大の工事が始まる2020年度半ばまでの期間限定で運営される。その後、23年度には芸大が移転、開学する。

 崇仁新町の運営には芸大の学生もアイデアを出しており、運営する一般社団法人・渉成(しょうせい)楽市洛座の池田正治代表理事は「地域に若い人が集まってもらえるように取り組んできた。今後、京都駅周辺が盛り上がっていくことを期待したい」と話している。