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大分の山崩れ、原因は地下水 来月にも本格復旧工事へ

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大分の山崩れ、原因は地下水 来月にも本格復旧工事へ

大分県中津市耶馬渓町で起きた山の崩落現場=4月11日 大分県中津市耶馬渓町で起きた山の崩落現場=4月11日

 大分県は、住民6人が犠牲になった4月の同県中津市耶馬渓町金吉の山崩れで、地中の岩盤の風化に加え、地下水が上昇したことにより地滑りが起きたとする専門家委員会の中間報告を明らかにした。県は9月にも、地下水を排出するための深さ約20メートルの井戸やコンクリートによる斜面の固定など、本格的な復旧工事に着手する。

 同じ場所で数千年前に起きた山崩れで斜面に堆積していた土砂約5万立方メートルが崩れ、幅約160メートル、長さ約220メートルにわたり斜面が崩落したという。

 現場周辺の発生前2週間の雨量が6ミリだったにもかかわらず地下水位が上昇した原因は解明されなかった。最終報告は年内にまとまる予定。

 県が設置した原因究明委員会の鹿児島大名誉教授・下川悦郎委員長(砂防学)は「同様の地形は九州各県にある。過去の地滑り例や地下水の分布を調べ、危険箇所を把握する必要がある」と指摘した。

 委員会は専門家ら8人で7月に発足した。県は応急工事と並行し、4月末から現場周辺でボーリング調査を実施した。

 山崩れは4月11日に集落の裏山で発生し、巻き込まれた住宅4棟のうち3棟で男性1人、女性5人が圧死した。周辺5世帯13人への避難勧告は、継続している。