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「災害の教訓を後世に」 那須水害20年、追悼式や防災訓練 栃木

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「災害の教訓を後世に」 那須水害20年、追悼式や防災訓練 栃木

総合防災訓練では参加者が土嚢作りを体験した=26日、那須塩原市黒磯の那珂川河畔運動公園(伊沢利幸撮影) 総合防災訓練では参加者が土嚢作りを体験した=26日、那須塩原市黒磯の那珂川河畔運動公園(伊沢利幸撮影)

 栃木県内で死者5人、行方不明2人の大きな被害が出た「那須水害」の発生から20年となる26日、那須塩原市黒磯の那珂川河畔公園石のステージで犠牲者を悼む追悼式が開かれた。

 平成10年8月末、台風4号の北上に伴い、26日夜~27日朝の豪雨で余笹川流域の河川が氾濫。同市では1人が犠牲になり、900棟を超える家屋が全壊や一部損壊、浸水などの被害を受けた。

 追悼式には市や警察、消防の関係者、被害を受けた自治会の代表ら約250人が参列、犠牲者に黙祷(もくとう)をささげた。君島寛市長は「記憶を風化させることなく、後世に語り継ぎ、災害の恐ろしさを忘れず、備えを怠らず、市民の安全を最大限確保し、安心して暮らせるまちづくりを進めたい」と述べた。続いて君島市長らが献花し、犠牲者の冥福を祈った。

 大きな被害を受けた同市石田坂・赤沼自治会の高柳秀樹会長(63)も献花し、「犠牲になった隣人の男性を思い出す。目の高さまで家に水が入り、約70アールのナシ畑も被害に遭った。今も大雨が降るたびに水害を思い出す。この教訓を後世に伝えたい」と話した。

 追悼式後、那珂川河畔運動公園や水害で被害を受けた旧同市立寺子小学校を会場に総合防災訓練もあり、65団体の約1000人が参加。那須水害と同規模の大雨による災害発生を想定して土嚢(どのう)の作成や積み上げ、避難所開設、避難誘導、ヘリコプターを使った救出などの訓練が繰り広げられた。