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【かながわ美の手帖】箱根ラリック美術館「オパールとオパルセント 魔性の光に魅せられて」展

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【かながわ美の手帖】
箱根ラリック美術館「オパールとオパルセント 魔性の光に魅せられて」展

櫛「ハヤブサとオパール」(1898~1900年頃) 櫛「ハヤブサとオパール」(1898~1900年頃)

 ■誰も見たことなどない微妙な色彩により魅了

 箱根ラリック美術館で開催中の企画展「オパールとオパルセント 魔性の光に魅せられて」を訪ねると、ルネ・ラリック(1860~1945年)という芸術家の企てに幻惑される。虹色に輝く天然宝石のオパールを使った独創的な宝飾(ジュエリー)と、オパールの色彩をガラス工芸で追求したオパルセントガラス。個性あふれる30点ほどの展示物が、光の反射や透過によって色彩を微妙に変化させる。まさに夢幻的だ。

 ◆原石も展示

 ラリックは仏シャンパーニュ地方出身。16歳からパリで宝飾職人の見習いを始め、20代で宝飾デザイナーとして一本立ち。顧客の大女優、サラ・ベルナールに才能を見いだされ、デザインで勝負していくことを決意する。

 1900年、40歳のときにパリ万博に出品した宝飾作品がグランプリに選ばれる。まもなくガラス工芸家に転身し、さらに成功。美術史的にはアールヌーボーからアールデコに移行する時期だが、その両方の様式で名声を得た。

 前半生の宝飾デザイナーの時代に、彼が最も愛した素材がオパール。後半生のガラス工芸家の時代には、オパルセントガラスによってオパールのような色彩変化を演出したというわけだ。

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