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【ビジネス最前線】丸山工芸社(佐野) 生人形 手作り質感再脚光 栃木

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【ビジネス最前線】
丸山工芸社(佐野) 生人形 手作り質感再脚光 栃木

柳誠社長が製作したお化け屋敷用などの人形頭部=佐野市田沼町の丸山工芸社 柳誠社長が製作したお化け屋敷用などの人形頭部=佐野市田沼町の丸山工芸社

 平成最後の夏は記録的な猛暑。気分も涼しくと、お化け屋敷も注目された。技術の進歩でさまざまな仕掛けが可能になっているが、白い肌に恨めしそうな目、生々しい表情をした人形で驚かせる昔ながらのお化け屋敷も見直されている。

 お化け屋敷に欠かせない「生(いき)人形」の製作を中心に各地のお化け屋敷の設営などを手がけている全国でも数少ない会社が佐野市の丸山工芸社。同社3代目の柳誠社長の手がける「佐野の生人形」は栃木県の伝統工芸品に指定されている。

 ◆ものづくりの神髄

 生人形は、江戸時代後期から明治時代にかけて製作された人形。極めて精緻に実際に生きている人間のように見える表情や体の動きが再現されており、細部を精密に作り込む日本人のものづくりの神髄が示されていた。各地の興行で大いに人気を呼んだが、その後、需要はなくなり、廃れていった。

 ただ、お化け屋敷では、昔ながらの手作り人形の生々しい表情が怖さを演出してきた。作り方はだるまの型抜きと同じ。土台の上に和紙を貼って形を整える。「どうやって見た瞬間に驚かせるか。顎を引いてにらみつけるような目線で怖く見せる。目は重要」と柳社長。肌の質感もていねいに再現。表面のでこぼこを直すため桐の粉、白色の顔料である胡粉(ごふん)など材料も吟味し、一体一体手作りする。

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