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空港→観光地は定額タクシーで 青森・三沢両空港対象に実証運行開始

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空港→観光地は定額タクシーで 青森・三沢両空港対象に実証運行開始

 県は青森、三沢両空港と県内の観光地などを定額運賃のタクシーで結び、スマートフォンでタクシーの事前予約や決済ができる多言語対応の配車アプリを組み合わせた「空港定額タクシー」の実証運行を始めた。空港を利用する国内外の観光客の利便性と二次交通の強化が目的で、県交通政策課によると、地方空港では初の試みという。

 実証運行は来年3月29日までで、4個人事業者を含む県内33のタクシー事業者が参加している。配車アプリは日本語、英語、中国語、韓国語に対応したジャパンタクシー(東京)が運営する国内最大手の「全国タクシー」を利用。

 青森空港からは津軽地方に向かう24の観光エリアを設定。例えば、外ケ浜町の竜飛崎まで1万9500円、深浦町の十二湖までは2万4千円、弘前市中心市街地までは7500円など。三沢空港からは八戸市の種差海岸まで7500円、佐井村の仏ケ浦まで3万4千円など南部、下北エリアへの10ルートを設定した(料金は片道)。十和田湖・奥入瀬へは両空港から定額運賃で行くことができる。いずれも通常の料金に比べ1千円前後の割安。

 同課によると、空港と観光地などを結ぶ定額運賃タクシーは羽田、成田、新千歳、中部、北九州で実施されている。

 同課は「二次交通としてタクシーは割高の感があるが、複数人で利用することで割安となり、あらかじめ目的地までの料金が分かることで安心感がある」とメリットを強調する。また、青森空港の国際路線の充実に伴い、外国人旅行客が増加しており、特に定期便が運航しているソウル便の利用者が期待される。

 旅行形態が団体から個人へのシフト化が進む中、団体客だけでなく、個人客にも対応した二次交通の強化が急務となっている。県は実証運行で得られたデータやタクシー運転手などからの聞き取りを基に利用状況、外国人対応の課題などを把握、改善点を洗い出す。同課の奈良浩明課長は「個人客が利用しやすい二次交通の在り方を検証していきたい」と話している。