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福岡県警が工藤会対策 ビッグデータで襲撃予測 証人や情報提供者守る

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福岡県警が工藤会対策 ビッグデータで襲撃予測 証人や情報提供者守る

平成26年5月、北九州市小倉北区で男性歯科医が襲撃された現場付近。福岡県警は工藤会対策を進めている 平成26年5月、北九州市小倉北区で男性歯科医が襲撃された現場付近。福岡県警は工藤会対策を進めている

 全国の警察が、ビッグデータを活用し、犯罪や事故発生を予測する取り組みを進める中、福岡県警は、特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)から証人や情報提供者を守るため、組員らの行動パターンを基に、襲撃の予兆を把握するシステムの開発を始めた。

 北九州市では平成12年前後から、暴力団排除運動に関わる市民やあいさつ料を断った事業者を狙った事件が目立って発生した。県警は工藤会壊滅作戦に着手し、26年9月、元漁協組合長射殺事件で同会トップの野村悟被告(71)ら上層部を逮捕した。野村被告は24年の元警部銃撃や25年の看護師襲撃、26年の歯科医襲撃などでも起訴され、上納金をめぐる脱税事件では今年7月、実刑判決を受けた。

 県警は、脱税以外の公判が今後始まるのを見据え、証人らの保護対策を強める必要があると判断した。それぞれの自宅周辺をパトロールするだけでなく、ビッグデータ解析の専門家の協力を得て、襲撃を事前に把握するシステム開発を決めた。

 県警は、これまでの捜査で組員らが事件直前、車で襲撃場所の下見をするなど普段と違う行動を取っていることに着目。捜査員が尾行で確認した組員らの動向や車の使用状況といったデータをコンピューターで解析し、襲撃時期や地域が予測できるようにする。

 本年度中の開発を目指しており、実際の運用で襲撃予測が出た場合、警護担当の警察官が対応する。県警幹部は「正確な分析が短時間で可能になる」と自信を見せた。

 犯罪や事故発生の予測システムは、既に京都府警や新潟県警などが開発している。京都府警では過去10年分、10万件以上の街頭犯罪に関する情報を基に、発生時間帯や場所をコンピューターが予測。警察署に配備されたパソコンで捜査員が確認し、重点的にパトロールしている。