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「白備前」作家・木村さん、来年の干支早くも窯出し イノシシらしく突き進む年に

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「白備前」作家・木村さん、来年の干支早くも窯出し イノシシらしく突き進む年に

 「白備前」の伝承に取り組む備前焼作家、木村玉舟さん(65)=備前市伊部=の“白い干支(えと)シリーズ”で、25回目となる来年用の「亥(い)」が22日、窯出しされた。木村さんは「イノシシらしく突き進むような年になってほしい」と、早くも新年に思いをはせていた。

 白備前は鉄分の少ない特有の土で乳白色に焼き上げる技法。土はこれまで地元で調達してきたが、年々少なくなり、今回は瀬戸内市牛窓地区から採取。

 イノシシの造形は、東京・上野動物園まで出向いて実物をデッサンした。

 7月17~23日に窯だき。猛暑の時期でもあり、窯の温度管理(約1200度)は容易だったという。

 窯から出てきたイノシシは勇ましい面構えのものや、うり坊と呼ばれる愛らしい姿をした子供との親子愛を描いたものなど約40点。

 サイズは最大で長さ約35センチ、高さ約20センチ。最小はその半分程度。うち2点は年末に、イノシシを神の使いとする隣の和気町にある和気神社に奉納する。

 1点ずつでき映えを確認した木村さんは「登り窯も通常より半分のスペースしか使用しないなど、試行的要素が高い分だけ例年より2カ月前倒しで作業を進めたが、無難に仕上がった」と満足気に語っている。