産経ニュース

名取の仮設住宅で竹灯籠 阪神から分灯、安寧祈る

地方 地方

記事詳細

更新


名取の仮設住宅で竹灯籠 阪神から分灯、安寧祈る

 名取市の愛島(めでしま)東部仮設住宅に15日、兵庫県からボランティアが訪れ、東日本大震災の犠牲者に向けたお盆の追悼行事を行った。竹灯籠730本に阪神大震災の鎮魂と復興を願う「1・17希望の灯り」(神戸市)から分灯した火をともし、住民らと安寧を祈った。

 訪れたのは阪神大震災の追悼行事を行う市民団体「神戸・心絆(ここな)」と災害ボランティア支援拠点「ひょうごボランタリープラザ」を通じて参加した計33人。平成25年夏以降3月11日と8月15日の年2回、同住宅を訪れ竹灯籠をともしている。

 竹灯籠は「メデシマ アリガトウ」の文字に並べた。心絆の山川泰宏会長(80)は「これまでの感謝の思いを込めた」。兵庫県尼崎市の大学1年、寺坂美桜さん(19)は「仮設があり続けることはよくないけれど、築けたコミュニティーがなくなるのは複雑。来ると元気にしてもらえた」と話した。

 名取市によると市内に残る応急仮設住宅は愛島東部と美田園第1団地で、美田園第1は今年度末に閉鎖。来年度は愛島東部だけで居住者は10人ほどになる。ここでのお盆の竹灯籠は今回で最後になる見込み。

 震災の語り部をする元住民で閖上在住の自営業、長沼俊幸さん(55)は「このような行事があり、仮設を出た住民にも同窓会になる」という。