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感謝の気持ち、次代に訴え 山梨県護国神社、戦没者追悼式に130人

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感謝の気持ち、次代に訴え 山梨県護国神社、戦没者追悼式に130人

 73回目の「終戦の日」を迎えた15日、甲府市岩窪町の山梨県護国神社で「県下戦没者追悼式」が行われた。気温が30度を超える真夏日。快晴の下で遺族ら約130人が参列し、国に殉じた人たちを悼み、平和への思いを新たにした。

 追悼式は、羽中田進宮司の祝詞奏上の後、同神社の奉賛会長を務める後藤斎知事が「来年は新たな時代を迎えるが、幾多の尊い犠牲の上に日本、山梨の繁栄がある」などと慰霊の言葉を述べた。この後、正午の時報に合わせ、参列者全員で1分間の黙祷(もくとう)を行い、戦没者を追悼した。

 同神社によると、神社には先の戦争で亡くなった県内の軍人、軍属など2万2073柱が合祀されているという。

 「毎年参列している」という山梨市鴨居寺の飯塚時子さん(96)は、結婚から1年5カ月後に出征した夫、実平さんが、34歳で戦死した。「夫は出征前に勤めていた鉄道も人手不足で勤務が多く、結婚後の思い出は少ないんです」

 戦後は県遺族会に深く関わり、今は実平さんの出征後に生まれた長女、光子さん(74)に伴われて参列している。

 「国のために戦い、戦死した人たちに感謝の気持ちを伝えたい」という。「何よりも平和が一番。私たちのような思いを二度とさせたくない」と次代への思いも訴えた。飯塚さんは「体が動く限り、終戦の日と春、秋の例大祭は通い続けたい」と話した。