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草津の国立ハンセン病療養所、監禁室の実態をパネルで紹介

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草津の国立ハンセン病療養所、監禁室の実態をパネルで紹介

 草津町の国立ハンセン病療養所「栗生楽泉(くりうらくせん)園」内の重監房資料館で、全国の療養所にあった監禁室の実態を紹介する企画展「隔離の中の隔離」が開かれている。6月に同園で発見された監禁室の平面図を初公開しているほか、監禁室の内部をパネルや写真で展示している。19日まで。

 監禁室は、療養所内の秩序維持の目的で戦前から全国各地の施設に設けられた。当時の療養所長には、患者を処罰する権限があり、無断外泊や反抗的な入所者を強制的に収監していたという。

 今回初公開された平面図は、昭和8年に同園内に建てられた監禁室のもので、部屋の間取りなどが描かれている。また、鹿児島県の療養所「星塚敬愛園」の公文書に記された監禁理由や監禁室の割り当てを書き留めた資料も初公開している。

 栗生楽泉園にはかつて、監禁室よりさらに厳重な作りで、入所者に重い罰を与える「重監房」と呼ばれる施設があった。同展では、重監房で使用されたとみられる南京錠や、木製のおわんや眼鏡も展示している。

 「ハンセン病を患ったという理由で強制隔離され、差別と偏見に苦しんだ悲劇を後世に語り継ぐために、施設の実態を知ってほしい」と香川進司主任は話す。

 開館時間は午前9時半~午後4時。問い合わせは同館(電)0279・88・1550。