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戦争語る写真や品々 区立品川歴史館で展示会

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戦争語る写真や品々 区立品川歴史館で展示会

 戦争を風化させないために語り継ごうという展示会「“モノ”が語るあの日の記憶展-戦時下の子どもたちから、今を生きる子どもたちへ」が14日、品川区の区立品川歴史館で始まった。

 会場には、当時の荏原区立宮前国民学校(現在の品川区立宮前小学校)の学童疎開の様子を撮影した写真パネル、「武運長久」などと印刷された当時の手ぬぐい、城南大空襲の記録絵などが展示されている。

 実行委員長の中野登美さん(83)は「学童疎開は、子供の命を守ることが大義名分だったが、後に、防空の足手まといをなくし、次期戦力を培養すると聞いて怒りを覚えた。今は事実を語り継いで、本当のことだけを後世に残していきたい」と語りかけた。

 初日は、30年わたって毎年公募、出版している戦争体験記『孫たちへの証言』(新風書房)の第31集掲載者による朗読会も行われた。同社社長の福山啄磨さん(84)が集めた焼夷弾(しょういだん)や風船爆弾などの資料も展示されている。

 福山さんは「こうした記録を残していかないと悲惨さが次の世代に伝わらない」としている。

 入場無料。19日まで。今後、テーマに合わせて講演が予定されている。15日=焼け野原・終戦と玉音放送▽16日=紙が語る銃後・武蔵小山商店街の満蒙開拓団▽17日=日本中にあった空襲、下町の空襲と城南大空襲▽18日=学童疎開ってなーに 宮前国民学校の資料から知る▽19日=引揚げ・実物が語る戦時下の子どもの暮らし-。