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【夏の甲子園】前橋育英、エース力尽く

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【夏の甲子園】
前橋育英、エース力尽く

 第100回全国高校野球選手権大会第9日の13日、第3試合で前橋育英は近江(滋賀)に3-4でサヨナラ負けを喫した。六回に同点とされ、最後は力投を続けたエース・恩田が力尽きた。 (根本和哉)

 1点を追う二回表、1死満塁で打席に立った恩田が中前に快心の2点適時打を放ち逆転する。さらに笹沢もスクイズを決めて3-1と主導権を握る。

 恩田は力投したが、六回裏、連打を浴び同点。終盤に入り我慢比べが続く中、九回裏、無死満塁のピンチを迎え、恩田は右足がつるアクシデントに襲われる。

 「頼ってくれる皆のために最後まで投げきりたかった」と恩田。治療を受け気力でマウンドに戻ったが、直後に投じた直球を痛打されサヨナラ負けとなった。

 捕手の小池は「自分の力がなかった。恩田なら抑えられると思ったが、相手が上手かった」。主将の北原も「恩田を助けたかったが打てず悔しい」と涙をぬぐい、「1回戦より成長したと実感できた試合だった」と胸を張り、甲子園を後にした。

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 ◆吹奏楽部「演奏で選手支える」

 前橋育英応援席では59人の吹奏楽部員が力強い演奏でナインを鼓舞した。「最後かもしれない甲子園。気持ちがこもる」。部長の3年、大谷美涼さん(17)は気合十分だった。

 最初は野球のルールもよく分からなかったが、1年から応援に参加するうち魅力を知り演奏で選手を支えたいと思うようになった。クラリネットを担当。「外で演奏するのは貴重。とても楽しい」とほほ笑む。

 「たくさんの人に演奏を聴いてもらって、吹奏楽もすごいぞと思ってもらえたら」。大谷さんの一番のおすすめは、甲子園の応援歌でもおなじみのバンド「BRAHMAN(ブラフマン)」の「SEE OFF」。県予選決勝で3点差をひっくり返し、同校を優勝に導いた曲だ。「試合はいつどうなるかわからない。ハラハラする」と、ひたむきに演奏を続けていた。(白杉有紗)