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神戸の小原流「芸術参考館」など清家清氏の建物群の保存を  建築学会近畿支部が要望

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神戸の小原流「芸術参考館」など清家清氏の建物群の保存を  建築学会近畿支部が要望

 神戸市東灘区にある現代建築家、清家(せいけ)清氏(1918~2005年)が設計した建物群が解体されるおそれがあるとして、日本建築学会近畿支部は7日、所有者の華道の流派「小原(おはら)流」に建物の保存活用を要望した。京都工芸繊維大の笠原一人助教は「清家氏の代表作で、戦後建築として歴史に残る建物だ」と話す。

 同支部によると、対象は「小原流盛花(もりばな)記念センター」に昭和37~45年に完成した盛花記念館▽家元会館▽小原邸▽芸術参考館-の4施設。同流派が研修施設や事務所などとして使用していたが、雨漏りなどの老朽化を理由に今年5月に閉館した。今後の建物の扱いは未定という。

 同支部は戦後建築への評価が比較的低く、市内でも貴重な建物が相次いで取り壊されている状況を懸念。中でも芸術参考館は、地元の御影石の石積みや陶器製の抽象的な壁面が特徴で、市建築文化賞も受賞した。

 約2千坪の敷地内の斜面に埋もれるように建てられた建物群は周囲の景観にとけ込み、笠原助教らは「今ある場所で改修や補強を行い、活用しながら残してほしい」と提案している。