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真庭の「佐田建美」、移動式ミニハウス開発 災害時の避難用に利用も

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真庭の「佐田建美」、移動式ミニハウス開発 災害時の避難用に利用も

 真庭市下方の家具・建具メーカー「佐田建美」が、移動式のミニハウスを開発した。軽ワゴン車に部材の木製パネルを搭載して、移動先で簡単に組み立てられるため、災害時の避難用ハウスとしても利用できる。今月30、31両日開催の全国建具フェア「第52回全国建具展示会」(埼玉県さいたま市)に出展される。

 同社は、真庭産木材を使い、奇想天外な商品の開発を続けており、同フェアには平成17年から毎年出品。これまでに木製スーパーカーや「おひつの家」など、独創的でユニーク、時代のニーズに応じた商品を全国に発信、提案しており、注目を集めている。

 今年の新商品「カセット別荘真庭」は軽ワゴン車の荷台に、ミニハウスの部材となる木製パネルを搭載。移動先で組み立てて、大人4人が足を伸ばして寝ることができる約4畳スペースのミニハウス(幅約2・5メートル、高さ約2・1メートル)として使用できる。組み立ては組み木の要領で工具を使わず、2人で10~15分で組み立てられる。

 8角柱のハウス床面は調湿性があるキリ、壁面は軽量のスギを使い、日本家屋に使われてきた開閉調節できる伝統的な無双窓を取り入れ、通気性と日差しを確保。天井部分は透明ビニールシートで覆い雨対策も。星も眺められるという。

 構想を練り始めた昨年7月当初は、別荘感覚のレジャー用として発案し製作を進めてきたが、西日本豪雨災害を受け、避難用ハウスにも使用できるよう、最大10日分の非常食や防災グッズ、生活必需品を積み込める専用ボックスも車内に設置。災害発生時、迷うことなく早急に避難できる仕組みにした。

 佐田時信社長(67)は「早期避難が生死を分けることもある。木の温かみを感じながら避難先でも快適に過ごしてもらいたい」とし「真庭産木材にこだわった商品。今後もまちおこしに貢献していきたい」と意欲をみせた。

 受注生産で1棟約130万円、一般販売にも応じるという。