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戦没者の慰霊、若い世代にも 全国ソロモン会関西支部が引き継ぐ試み 大阪護国神社

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戦没者の慰霊、若い世代にも 全国ソロモン会関西支部が引き継ぐ試み 大阪護国神社

 戦後70年あまりが過ぎ、戦争経験者や遺族が高齢化する中で戦没者の慰霊を行おうと、ソロモン諸島の戦友・遺族会「全国ソロモン会」の関西支部が新たに発足し、大阪護国神社(大阪市住之江区)で4日、初めて慰霊祭が営まれた。全国的に戦友・遺族会の解散が相次ぐ中で、若い世代が慰霊を引き継ぐ試みとして注目される。

 全国ソロモン会は昭和40年、激戦地の一つだったソロモン諸島の生還者や遺族らで発足。当時、靖国神社(東京)で営まれた慰霊祭には会員2800人が参列していたという。だが、高齢化で現在は約240人まで減少した。

 これまで、同会は同諸島での慰霊のほか、政府とともに遺骨収集・調査などを実施。平成23年からは、若手有志を中心にガダルカナル島で遺骨収集・調査を行う自主派遣隊を結成し、毎年収容に取り組んでいる。

 だが、歳月の経過とともに会員の減少に危機感を募らせた戦後世代のメンバーを中心に、慰霊の継承を決意し、今年5月、関西支部を設立した。6月には熊本支部ができ、他地域での支部設立の動きもある。

 この日の慰霊祭には、遺族や関係者24人が参列。玉串を奉納し、戦没者の御霊を追悼した。遺族で和歌山県新宮市の中家早智子さん(80)は「これまでも靖国神社での慰霊祭には参加してきましたが、関西で若い人たちが慰霊祭を営んでくれることになり、本当にありがたいことです」と話した。

 遺骨収集にも参加してきた関西支部長の森安名さん(57)=豊中市=は「私たちの世代が、将来にわたって英霊の慰霊を引き継いでいきたいし、もっと若い世代にもこれから参加を呼びかけていく」と語った。