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山口武平元茨城県議死去 97歳、自民県連最高顧問 14期55年、県政界の重鎮

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山口武平元茨城県議死去 97歳、自民県連最高顧問 14期55年、県政界の重鎮

 保守王国・茨城で“県政界のドン”として14期55年間、半世紀以上にわたり県議を務め、県内で絶大な影響力を発揮してきた自民党県連最高顧問の山口武平氏が死去した。97歳だった。竹下登氏ら歴代首相との親交でも知られ、まさに「茨城の巨星」だった。葬儀は未定。(丸山将)

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 山口氏は旧岩井市(現坂東市)出身。自民党が結党した昭和30年、県議選に初当選。62年から党県連会長に就任。45年と平成18年に県議会議長を務め、同年には全国都道府県議会議長会の会長も務めた。その間、県議会議長選をめぐる「黒い霧事件」で受託収賄罪に問われて最高裁まで争ったが、有罪が確定した。

 5年の知事選では、自治省職員だった橋本昌前知事(72)を擁立し、初当選に向け尽力した。だが、21年には5選を目指した橋本氏の対抗馬を支援し、敗北。民主党が政権交代を果たした衆院選でも惨敗し、責任を取る形で党県連会長を辞任した。

 その後、22年に「体力的に限度」として県議の引退を表明したが、その後も昨夏の知事選で初当選を果たした大井川和彦氏(54)を支援するなど影響力を発揮した。

 山口氏は県選出の梶山静六元官房長官や麻生太郎副総理兼財務相ら、中央政界とも太いパイプを築いた。党総裁選の際にはその影響力に期待する総裁候補が支援要請に訪れるなど県政界の重鎮として重要な役割を果たした。

 橋本氏は昨年の知事選で「山口さんは本当の実力者。格が違う」と5選目以降は反目し合っていた関係でありながら、賛辞を惜しまなかった。ある県議は山口氏の訃報に触れ「茨城の巨星。本当に面倒見の良い方だった」と悼んでいた。