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栃木の高齢者事故死、比率ワースト 今年上半期29人 夜間の対策急務

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栃木の高齢者事故死、比率ワースト 今年上半期29人 夜間の対策急務

 県警が発表した今年上半期(1~6月)の交通事故発生状況によると、65歳以上の高齢者の事故死者数が高齢者10万人当たり5・41人となり、全国ワースト1位となったことが明らかになった。県警は高齢者の交通事故抑止のため、夜間の原則ハイビーム走行や歩行者の反射材着用などを呼びかけている。(根本和哉)

 県警交通企画課のまとめによると、上半期の県内での交通事故での死者は42人。統計が残る昭和29年以降2番目に少なく、死亡事故自体は減少している。しかし、65歳以上の高齢者が占める割合は29人、69%で過去最悪となった。高齢者10万人当たりの死者数では5・41人と全国ワーストで、全国平均の2・58人を大きく上回っている。

 高齢者の死亡事故の状況では、歩行中が半分以上の15人で、そのうち夜間の事故は10人に上った。また、歩行中の事故は自宅から500メートル以内の場所での発生が多く、生活圏内での事故が多い状況が浮き彫りとなった。

 県警は、高齢者の死亡事故が多発している状況を踏まえ、各署が地域の実情に合った事故対策を展開する「一署一策プロジェクト」を実施。また、夜間の検問などでハイビーム走行を呼びかけ、スーパーや公民館など高齢者が集まる場所での交通安全教育も進め、事故抑止に努める。8月以降は日没時間も早くなり、例年、事故が増加する傾向にあることから、活動をより強化していく方針だ。同課の星野健一次長は「高齢者の交通事故対策が急務。原則ハイビーム走行の徹底や反射材の着用促進を呼びかけていきたい」と話している。