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ニホンジカの捕獲実績、目標届かず 警戒心強くなった「スレジカ」が増加 長野

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ニホンジカの捕獲実績、目標届かず 警戒心強くなった「スレジカ」が増加 長野

 ■鳥獣被害10年連続減 昨年度 10・7%減の8億3611万円

 ニホンジカなど野生鳥獣による平成29年度の農林業被害が10年連続で減少していることが、県林務部の調査で分かった。19年度に県野生鳥獣被害対策本部会議を設置し、総合的な防除対策に取り組んできた成果が出た形だ。

 同部によると被害額は前年度比10・7%減の8億3611万円。19年度の被害額17億4277万円と比べると半分以下に減少した。

 被害額の内訳は、ニホンジカによるものが最も多く、2億9464万円。全体の35・2%を占めた。以下、鳥類(1億6729万円)、ツキノワグマ(9986万円)、ニホンザル(8942万円)、イノシシ(6699万円)などと続いた。

 10地域振興局別の被害では、南信州が2億7882万円と突出していた。このほか、長野(1億228万円)、上伊那(7890万円)、松本(7248万円)などとなっている。

 一方、被害抑制のカギとなるニホンジカの捕獲実績は目標の4万頭に対し2万6250頭にとどまった。前年度に比べると517頭増加しているに過ぎず、ほぼ横ばいの状態だった。

 同部は、捕獲実績が低調な理由として、警戒心が強くなった「スレジカ」が増加しているためだと指摘。「特に目標と実績に開きが大きい八ケ岳地域で、重点的な捕獲に努めたい」としている。