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【高校野球東千葉大会】東海大市原望洋3年・瀬川高志選手「全て出し切り後悔ない」

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【高校野球東千葉大会】
東海大市原望洋3年・瀬川高志選手「全て出し切り後悔ない」

 「先頭頼むぞ」-。七回裏、仲間に背中を押され左のバッターボックスに入った。得点差を意識せず、「楽しんで野球をしよう」と思い切りよく振り抜いた打球は右前安打に。後続も続いて2点を返し、昨年の夏の覇者・木更津総合に3点差にまで迫った。

 木更津総合は一昨年も昨年も夏の県大会で対戦し、一昨年は準々決勝、昨年は準決勝で敗れている“因縁の相手”だ。甲子園への切符をつかむため、直前まで勝つイメージを練り続けてきたが、力及ばず、「先輩たちの無念を晴らす意味でも勝ちたかった試合」と悔しさをにじませた。

 この日の試合は序盤に本塁打などを浴び三回までに5失点。苦しいスタートとなったが、4番として2安打を放つなど最後までチームの勝利を信じて全力プレーを続けた。平成26年の選手権大会出場校もシード校を決める春の県大会で初戦敗退の屈辱を味わい、ノーシードからここまで勝ち上がってきた。

 3回戦以降は終盤の打線の爆発で逆転勝利を重ね、“下克上”を演出してきたが、夏3連覇を目指す常勝校の壁は厚かった。

 「野球は今日までと決めている。全て出し切ったので、後悔はない」と笑顔で語ったチームの打の大黒柱は「来年こそは木更津総合に勝ってほしい」と後輩たちに望みを託し、球場をあとにした。 (長谷裕太)