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猛暑リスクで既に犠牲11人 10日連続100人以上搬送 熊谷で41.1度の最高気温

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猛暑リスクで既に犠牲11人 10日連続100人以上搬送 熊谷で41.1度の最高気温

 熊谷市で国内最高気温の41・1度を記録した23日の県内は、各地で突き刺すような猛暑となった。高齢の男女4人が熱中症の疑いで死亡する事態になり、今夏は早くも11人が犠牲になっている。県によると、昨年に熱中症の疑いで亡くなったのは2人で、県内は今夏、過酷ともいえる「猛暑リスク」に見舞われている。

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 「暑さ日本一で取り上げてくれるのはありがたいが、うれしいような、悲しいような…。とにかく暑くて溶けそうだ」。記録的な猛暑の熊谷市。市内に住む無職、藤野孝治さん(66)はこう語る。

 23日の県内の最高気温は国内最高を更新した熊谷市のほか、寄居町39・9度、所沢市と鳩山町が39・8度。全8観測地点で38度以上を観測した。

 この暑さの影響とみられる死者も相次いだ。県によると、23日未明に秩父市の男性(90)が死亡。同日午前には久喜市の女性(85)と朝霞市の女性(72)が、さらに同日夕には羽生市の男性(67)が救急搬送されたが、いずれも病院で死亡が確認された。久喜市の女性は「普段からエアコンは使わない」と周囲に話し、朝霞市の女性と秩父市の男性は自宅にエアコンがなかったという。県内は昼夜問わず、厳しい暑さが続き、これで熱中症の疑いで死亡したのは11人に達し、うち10人が65歳以上の高齢者だ。

 また、23日に熱中症で救急搬送されたのは4~98歳の男女197人(午後9時現在)で重症は11人。10日連続で100人以上が救急搬送されている。

 各市町村も熱中症を警戒しており、熊谷市の富岡清市長は同日、「命にかかわる暑さ。熱中症対策に万全を期したい」とコメント。気象庁は今後2週間、気温の高い状態が続くと予想しており、水分補給など熱中症への警戒が必要だ。