産経ニュース

【高校野球千葉大会】千葉商・辻雄大捕手 最後まで「強気でいけた」

地方 地方

記事詳細

更新

【高校野球千葉大会】
千葉商・辻雄大捕手 最後まで「強気でいけた」

 3点を追う六回、杉脇義久監督に「リラックスしていこう」と励まされ、この回の先頭として打席に立った。「よっしゃ。ここから点を取るぞ」。気合を入れた3番打者に相手投手が投げたのは予想通りの低めの直球。バットを振ると二塁内野安打となった。この安打が後続の打線を勢いづけた。5番・小熊大輝も右前打を放ち、得点には結び付かなかったものの好機を演出し、チームの雰囲気を変えた。

 中学の先輩に誘われて入った千葉商野球部。昨秋、結成したばかりの現チームで挑んだ秋季県大会では、四球で得点を許してしまうなど、「まとまりきっていなかった」という。

 だが、この秋季県大会の失敗で、チームに勝利を追求する意識が醸成された。個人的にも少しでもチームに貢献したいと思い、素振りを繰り返した。帰宅後も自主練習を怠らず、多い日には2千回以上もバットを振り続けた。練習するほど、自分の課題が明確になり、上達するヒントになった。

 だからこそ、強豪・木更津総合に挑んだ今回の試合はひるむことなく、自信をもって臨めた。終始苦しい展開となったが、最後まで諦めずに挑戦し続け、「強気でいけた」と試合を振り返る。「暗くなる必要はなかった。自分たちにも打てると信じていた」と語る表情はすがすがしかった。(橘川玲奈)