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【夏の高校野球県大会】千葉・中央学院3年 西村陸(りく)投手

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【夏の高校野球県大会】
千葉・中央学院3年 西村陸(りく)投手

 ■「エースが戻るまで」マウンド守る

 7-1とリードした五回表、八千代東打線に集中打を浴び、2点を返されるピンチを迎えた。「点差は十分にある。どっしり構えて投げていけ」。マウンドに集まったチームメートに励まされ、後続を打ち取り、流れを相手に渡さなかった。

 エースで主軸を打つプロ注目の“二刀流”、大谷が5月にけがを負い、今大会ではここまで全試合で先発のマウンドを任されてきた。「大谷が帰ってくるまで負けられない」という思いで投げ続けてきたという。

 二回裏1死一、二塁のチャンスではインサイドの直球を腕をたたんでうまくはじき返し、レフトに3点本塁打を放った。同級生の大谷のお株を奪う二刀流の活躍に相馬幸樹監督も「西村はバッティングの調子もいい。今、のっている旬の選手」と相好を崩す。

 ただ、当の本人は6回4失点の投球内容に「今日のピッチングは50点。もっと思い切りよく全力で投げられるように修正したい」と厳しい評価をつけた。

 この日は大谷が3番右翼で今大会に初めて出場。5打数1安打3三振とまだ本調子ではなかったが、相馬監督は「今日から新チームのスタート」と笑顔を見せた。

 チームは春の選抜大会に出場するも、初戦の明徳義塾(高知)戦で九回裏2死から大谷が3点本塁打を浴び、5-7で逆転サヨナラ負けを喫した。大谷とともに夏の甲子園での雪辱を誓う戦友は、「大谷がグラウンドにいるのはうれしかった。まだ本調子ではないので、伸び伸びできるように自分のプレーで安心させてあげたい」と力強く語った。(白杉有紗)