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人間国宝・竹本駒之助さん「芸道に身を尽くす」 南あわじで名誉市民授与式

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人間国宝・竹本駒之助さん「芸道に身を尽くす」 南あわじで名誉市民授与式

 今年3月に南あわじ市の名誉市民に認定された同市市福永出身で、義太夫節浄瑠璃の人間国宝、竹本駒之助さん(82)=本名・上田悦子、神奈川県在住=への名誉市民称号授与式と記念演奏会が南あわじ市市三條の市中央公民館で開かれた。守本憲弘市長から顕彰状を手渡された駒之助さんは、笑顔で会場の拍手に応えた。

 駒之助さんは昭和10年9月生まれ。母親の影響で義太夫を始め、14歳で大阪に出て女流義太夫の竹本春駒に入門。その後、文楽の名だたる師匠に師事した。東京に拠点を移すと、平成11年には人間国宝に認定された。

 平成28年に103歳で亡くなった人間国宝の鶴澤友路さんとも親交があり、淡路人形座のこけら落とし公演にも出演した。現在は神奈川県秦野市に在住している。

 南あわじ市は平成17年の合併後に名誉市民を選定しておらず、今回が初めて。授与式で、守本市長は「市の第1号となる名誉市民。芸術文化の発展に貢献されてきたことに、心から敬意を表したい」とあいさつ。「今後とも健康で活躍されることを祈念します」とさらなる活躍に期待を込めた。

 顕彰状を受け取った駒之助さんは「ふるさとからの栄誉を大変光栄に感じている」と話し、「これからも芸道に精進を重ね、身を尽くして参りたい」と決意を述べていた。

 その後、開かれた記念演奏会では「壺坂観音霊験記 沢市内より山の段」の演目が披露され、流麗かつ迫力のある駒之助さんの語りに約200人の来館者が魅了された。