産経ニュース

【夏の高校野球県大会】青藍泰斗、白鴎大足利も4強 栃木

地方 地方

記事詳細

更新

【夏の高校野球県大会】
青藍泰斗、白鴎大足利も4強 栃木

 第100回全国高校野球選手権記念栃木大会は13日目の19日、宇都宮清原球場で準々決勝2試合が行われ、ベスト4が出そろった。青藍泰斗、白鴎大足利が接戦を制し、準決勝進出を決めた。

 青藍泰斗は宇都宮南の先発、田島に七回までわずか1安打と苦戦。両校無得点で迎えた八回、秋山、大塚の2者連続の二塁打で2点を奪い、九回にも代わった鈴木から3点を奪って快勝した。宇都宮南は再三走者を出したが、青藍泰斗の海老原、高久に要所を締められ無得点に終わった。宇都宮南の伊東賢治監督は「青藍泰斗は少ないチャンスをものにしてきたが、自分たちはそれができなかった」と終盤での集中力の差を悔やんだ。

 昨年夏の栃木大会で敗れた文星芸大付にリベンジしたい白鴎大足利は四回、敵失で1点を先制すると、六回にも成田、高橋の連続適時打で2点を追加。八回に2点を失い、1点差に迫られたが、エース熊谷が反撃を抑えて完投、逃げ切った。2戦連続完投の熊谷は「直球が走っていて、変化球も効果的に使うことができた」と、強豪相手にリベンジを果たし、喜んだ。

 準決勝は21日、同球場で行われる。

                   ◇

 ▽準々決勝

 【宇都宮清原球場】

 青藍泰斗 000 000 023-5

 宇都宮南 000 000 000-0

 (青)海老原、高久-益子

 (宇)田島、鈴木-津田

 ▽二塁打=秋山、大塚、石川(青)、篠崎2(宇)

 文星芸大付 000 000 020-2

 白鴎大足利 000 102 00×-3

 (文)松本、葭葉、瀧田、須賀、井上-葭葉、日賀野、葭葉

 (白)熊谷-成田

 ▽二塁打=佐藤(文)

                    ◇

 ◆文星芸大付、1点差で涙

 文星芸大付は八回に江川の適時打、葭葉の内野ゴロの間に2点を挙げたが、1点差で涙をのんだ。

 打線は白鴎大足利・熊谷に苦しめられ、星野英雄監督は「対応できる打者は決め球のスライダーを狙い、難しい打者は直球を狙わせた」といい、八回に3連打で反撃。江川は「スライダー対策は練習してきた。何も考えず、次につなぐ意識で振り抜いた」。だが、1点差を追いつけず、試合後は悔し涙を見せた。

 先取点を許した後、「重圧のかかる場面は気の強い葭葉で流れを戻してから」(星野監督)と、捕手の葭葉を含めた細かい継投策で必死に相手の追加点を防ごうとしたが、六回の2失点が響き、一歩及ばなかった。(宇都宮清原)

                   ◇

 □宇都宮南3年・田島翔太投手

 ■「2人目のエース」好投で証明 

 夏の甲子園出場5回を誇る強豪公立校、宇都宮南のエースナンバー「1」を背負うのは鈴木友崇(ともたか)だが、この日の先発は10番の田島翔太。実力は鈴木に劣らず、2本柱として大会を戦ってきた。鈴木は制球力を武器に三振を取りにいくタイプで、田島は球威で詰まらせ打たせて取るタイプ。異なる2人のエースの継投でベスト8まで勝ち上がった。

 「鈴木がいたから負けないようにと頑張ることができた」。ライバルの存在は田島を成長させた。冬場の走り込みによって球速は130キロを超え、エースの自覚も芽生えた。「自分がチームを甲子園へ連れていく」。誰もが認めるチームの2本目の柱だ。

 春季県大会で敗れた青藍泰斗を相手に七回まで1安打と好投。八回に足がつり、治療のためベンチに下がる場面もあったが、気力でマウンドに戻った。直後の連続二塁打で2点を失い、春のリベンジはならなかった。この日3安打の篠崎諒太は「田島は1番をもらえなくても腐らず、鈴木と2人で成長した。ここまで本当に助けられた」。チームメートも田島の奮闘を認めた。背番号1だけがエースではないと証明した好投だった。(根本和哉)