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【高校野球新潟大会】新潟金星、日本文理を破る

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【高校野球新潟大会】
新潟金星、日本文理を破る

 第100回全国高校野球選手権新潟大会は8日目の18日、4球場で4回戦計8試合が行われ、甲子園常連校の中越や加茂暁星、新潟産大付などがベスト8に進出した。新潟市中央区の鳥屋野球場では、昨夏の甲子園出場校、日本文理が3-5で新潟に敗れる波乱があった。(松崎翼)

 新潟は、プロ注目の相手エース・鈴木を初回に攻略。1番・松永の右前打、2番・中川の四球、3番・木村の左前打で無死満塁のチャンスをつくると、敵失で早々と先制点を挙げる。さらに暴投と5番・小野の犠飛でこの回一挙3点を奪う。

 追う日本文理は二回、4番・相場、6番・鈴木の2本の左越え本塁打で1点差まで詰め寄る。三回以降はスコアボードにゼロが並び、3-2で迎えた六回、新潟は2死から5番・小野、6番・佐藤の連続内野安打などで、一、三塁の好機を演出。主将の7番・伊部が右前適時打を放ち、1点を追加する。

 2点ビハインドで迎えた日本文理は七回、2死一塁から9番・新谷の右中間適時二塁打で再び1点差に。対する新潟は八回、5番・小野の会心の左越え本塁打で日本文理を再び突き放す。

 後がなくなった日本文理は九回、9番・新谷の中前打、2番・長坂の四球などで1死一、二塁とするも、3番・先川が併殺に倒れ、試合終了。新潟が一度もリードを許すことなく逃げ切った。

 新潟の後藤桂太監督は「丈夫(ますらお=勇気のある強い男)魂ここにあり。やばいです。よく頑張りました」と下馬評を覆す大金星に涙。「文理を倒したからには大きな責任がある。次(の新発田との対戦)に向けて心と体を整えたい」と甲子園出場に向けて決意を新たにしていた。

 大会9日目の21日は、同区のハードオフエコスタジアムで準々決勝4試合が行われる。

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 ◆新潟3年・熊倉智也投手 緊急登板「仲間を信じ攻めた」

 強打の日本文理打線を相手に6回を投げ1失点。観衆の度肝を抜く力投で大金星を呼び込んだ左腕は「いつ打たれるか分からない恐怖はあったけど、周りの仲間を信じて攻め続けました。とにかくうれしい」と喜びを爆発させた。

 昨夏の県大会では文理戦に先発するも、「手も足も出なかった」と0-10のコールド負け。リベンジに向けて闘志を燃やし続けてきた。

 エース・竹石が二回途中にけがで降板し、巡ってきた登板機会。「逃げたら負ける。気持ちで負けないように投げた」との言葉通り、伸びのある直球で打者の内角を攻め続け、文理打線を翻弄した。後藤桂太監督は「過去は精神的な弱さがあったが、きょうは文理相手に堂々と強気で攻めてくれた」と手放しで力投をたたえた。

 「次の試合は学校のみんなも応援に来てくれると思う。応援してくれる人の思いも背負って自分たちの野球で勝ちたい」。自分に言い聞かせるように力を込めた。