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石巻・渡波海水浴場 8年ぶり、21日海開き 「思い出の場所、やっと」

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石巻・渡波海水浴場 8年ぶり、21日海開き 「思い出の場所、やっと」

 東日本大震災の津波の被害を受けた石巻市の渡波(わたのは)海水浴場が21日、震災後初めての海開きを迎える。期間は来月12日まで。閉鎖が続いていた海水浴場の8年ぶりのオープンに、地元住民からは懐かしい思い出と海開きを待ち望む声が聞かれた。

 渡波海水浴場は震災前、海開き期間中は毎年6千~7千人の海水浴客が訪れていたが、震災の津波で砂浜が流失。閉鎖を余儀なくされていた。

 防潮堤工事が完成するめどが立ったことなどから今年の海開きとなった。震災前の場所から西へ約700~800メートル移動しての再開となる。

 同市観光課の担当者によると海水浴客が利用できる駐車場の整備も進んでいるほか、シャワーやトイレも海開きまでに完備するという。「海の家」の設置も検討しているという。

 「海の日」の16日には約100人のボランティアによる砂浜の清掃が行われごみなどを丹念に取り除いた。担当者は準備は万端だと意気込む。

 海水浴場の近くに住む自営業の阿部直樹さん(30)は「中学生のときによく泳ぎに来たこと、夜に花火をしたことが思い出。震災以降は海で泳いでいなかったのでオープンしたら行きたい」と笑顔で話した。

 同じく近くに住み、震災の津波で自宅が流されたという男性(82)は「小さいときに泳ぎに来た思い出の場所。震災後は子供たちの遊び場がなくなっていたので多くの子供が集まる場所になってほしい」と話した。