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大豆の種まきからみそ造りまで 那須で体験会、農村誘客促進

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大豆の種まきからみそ造りまで 那須で体験会、農村誘客促進

 大豆の種まきから始まるみそ造り体験が那須町で進められている。有志で立ち上げた「自然と共に暮らし、からだと食を考える会」が県のとちぎ農村誘客促進事業として補助を受け、展開している。みその原料となる大豆の種まきから収穫、脱穀、みその仕込みまで一連の作業を都会の人々らに体験してもらう事業だ。

 同会は発酵食品を使った総菜販売会社を経営する岩下礼成(ひろなり)さん(53)を代表に、みそ製造販売の猪口尚久さん(51)、無農薬・無化学肥料の野菜を作る渡辺剛さん(46)ら約10人で5月に発足。メンバーの大半は那須の自然に魅せられた脱サラ、移住組だ。岩下さんは移住して9年目。同町から東京都内の出版社に通勤していたが、昨年退社し、起業した。「那須で暮らす中で食が生きていくベースであり、その大切さが身にしみて感じた」と話す。

 6月24日に渡辺さんの畑で開かれた第1回体験会には東京都や神奈川県など首都圏をはじめ県内外の家族連れら16人が参加。渡辺さんが説明しながら約800平方メートルの畑に大豆の種をまいた。川崎市の女性(27)は「土に触れ、気持ち良かった。大豆の種まきから行うみそ造り体験はなかなかない。一連の過程を楽しみたい」と話した。

 体験会は全5回。9月は枝豆の収穫、11月は大豆の脱穀、来年1月は大豆の選別とみその仕込みをする。

 岩下さんは「忙しい日々でも立ち止まって食を考えるきっかけにしてほしい」と話す。体験会は各回3千円。問い合わせは岩下さん(電)090・9387・5452。(伊沢利幸)