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原発事故を想定、東海村が訓練 取手市まで避難 

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原発事故を想定、東海村が訓練 取手市まで避難 

 東海村は16日、日本原子力発電東海第2原発での原子力災害の発生を想定した広域避難訓練を実施した。訓練は2度目だが、今回は初めて村民約170人が約90キロ離れた取手市まで避難。村は今後、課題を検証し、策定作業中の広域避難計画の実効性向上につなげたい考えだ。

 訓練は東海第2原発の使用済み燃料貯蔵プールで異常が発生したと想定。午前8時半ごろ、村役場に災害対策本部が設置され、防災行政無線などで村民に避難を呼びかけた。

 村民は自力での避難が困難な「要支援者」役として参加。大型バス5台に分乗し、村内の一時集合場所から同市中田の市立藤代南中まで避難した。避難所の開設や運営は同市が担当し、炊き出しも行われた。同村石神外宿の無職、天野清定さん(71)は「取手市なども真剣に取り組んでくれて、初めてにしては良い訓練になった。若い世代も呼んで継続的に実施してほしい」と話した。

 村は同市役所藤代庁舎(同市藤代)に代替の災害対策本部を設置して通信訓練も行ったが、無線が機能しないトラブルがあったという。訓練後、同村の山田修村長は「まだまだ課題は多いが、避難の流れを検証する意味では効果があった。今後、より現実に近い訓練をするべきだ」と話した。(上村茉由)