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【高校野球茨城大会】常磐大高・清水竜行選手 骨折乗り越え涙のタイムリー

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【高校野球茨城大会】
常磐大高・清水竜行選手 骨折乗り越え涙のタイムリー

 昨年11月に右手の骨を折った。今年3月に復帰したものの再び痛めて5月に手術を行った。練習が満足にできず体力が落ちた。握力は50キロから25キロに半減。「夏の大会のベンチ入りは難しいだろうな」。不安はあったが、走り込み、体幹、握力に重点を置いて鍛え直した。

 大会前、登録メンバー入りを果たし、優勝候補の明秀日立との一戦では三塁コーチャーを任された。試合中、コーチャーとして仲間を鼓舞していると、九回2死一塁の6点を追う場面で「代打」に指名された。驚く間もなかった。「生活態度も含めて、普段からきちんとしている清水なら、この場面でも決めてくれると思った」と海老沢監督。

 3年間の思いを込めてフルスイングした一撃は適時二塁打となり、チームに2点目をもたらした。二塁ベースを踏んだとき、涙があふれた。最後の最後まで監督から信頼され、それに応えることができたことが何よりもうれしかった。

 「ベストは尽くしたので悔いはありません」。胸を張ってそう言える最後の夏だった。(永井大輔)